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Kzoku 活用術 その3(個人攻撃の罠に陥らないために)

前回書いたように、人は何かがうまくいかない時、とかくその人の性格や能力、資質などに原因を求めてしまいます。

問題はそういった点は簡単には変えることができせんので、そこで話は終わり。それ以上、打つ手はなし、となってしまいがちです。このことを、行動分析学では「個人攻撃の罠」と呼びます。

体の良い言い訳ができれば良しというのであれば、それでも良いですが、それでは問題の解決につながりません。そこで、人の内面ではなく、行動に着目して、具体的な改善方法を考えようということになるわけです。

私たちが日々おこなっている行動にはさまざまなものがあります。朝起きて数分の間のことだけを考えても、いろいろな行動を行ないます。家族に会えば挨拶をするでしょうし、トイレに行って用が済めば水を流すでしょう。

では、なぜ私たちはその行動を行なうのでしょうか?

自らの意志で? 無意識に? 人に言われたから? マナーだから?

この理由を、行動が起きる直前、行動の直後の環境の変化で考えてみましょう。

例えば、朝、家族に会った時「おはよう!」と挨拶をします。「おはよう!」と挨拶するのは、行動ですね。

では、行動の直前の環境はどうなるでしょうか。例えば、「朝、廊下で家族と会う」という感じでしょうか。挨拶をした結果、普通は「挨拶が返ってくる」、「にっこり笑う」ことでしょう。

直前 行動 結果
「朝、廊下で家族と会う」。 「おはよう!」と挨拶する。 「おはよう!」と返事が戻る。

その結果をみなさんはどう感じるでしょうか? おそらく、「うれしい」、「幸せ」、「いとおしい」などとの感情になると思います。そういう体験の後に、同じ条件に遭遇した時に、あなたは挨拶をしたくなりませんか?

この例のように、行動をした直後に好ましい結果が起こると、その行動は増えます。これは「強化の原理」といって、行動分析学の最も基本的な原理です。

同じ条件で家族に会って「おはよう!」と言って、気持ちのよい返事が戻ってくることが繰り返されると、挨拶をする行動は強化されつづけます。すると、この行動はレパートリー化されて、同じ条件ではほぼ自動的に起こるようになります。私たちが、当り前のように、挨拶をする行動にも、こういった原理と過去の経験が背景にあるのです。

個人攻撃の罠に陥ると、「私は根気がなくてイヤになる」、「あいつはやる気がないから駄目」といったように、自己嫌悪、人間不信になってしまう上に解決につながりませんが、望ましい行動を増やすために、直前、結果を操作する方法であれば、誰を責めることなく、現実的な解決の糸口になります。

続く...


ここで説明していることは、共同研究のパートナーである法政大学の島宗先生から、または書籍から学んだことを、私なりに書き換えているものです。興味のある方は、左側のパネルにある書籍をご覧になることをお勧めします。特に、「パフォーマンス・マネジメント」は誰にでも読みやすく、参考になる良書です。

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